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一般社団法人中部航空宇宙産業センター

中部航空宇宙産業技術センター(C-ASTEC)C-ASTEC生産技術セミナー第2回4月28日講演②-解説(航空機生産工場への導入を目指した自律搬送車)

C-ASTECでは、既報の通り4月28日に生産技術セミナー第2回を開催します。

東海国立大学機構・航空宇宙生産技術開発センターは、「生産技術」に

焦点を当てた研究開発機関として、航空機産業の製造面の課題を解決することを目的としています。

今回は4月28日の講演②として、航空宇宙生産技術開発センターの鈴木達也教授にご講演いただく

「航空機生産工場への導入を目指した自律搬送車」について解説します。


(航空機生産工場への導入を目指した自律搬送車の解説)

工場内で物品を搬送する無人搬送車(Automatic Guided Vehicle=AGV)は、

省力化、人為的ミスの排除のため、多くの工場で導入されています。

しかしAGVは専用の通路やガイドマーカーなど移動経路を誘導するための設備が必要です。

多品種少量生産で大物仕掛品が多く、レイアウト変更が頻繁に必要な航空機工場では、

設備工事が必要なAGVはほとんど使われていませんでした。

理想的な自律搬送車(Autonomous Mobile Robot=AMR)は、従来のAGVと異なり、

専用の通路やガイドを必要とせず、作業者や他の搬送車が混在した環境で働くことが必要となります。

AMRは自機に搭載したカメラや慣性その他のセンサによって自機の位置を推定し、

作業者や他の搬送車の行動を予測し、他者の行動を阻害せず作業者に安心感を与えつつ、

また臨機応変に最適な経路や速度を制御して行動することが必要です。

航空宇宙生産技術開発センターの開発したAMRは、航空機生産工場での運用を目指し、

多くの研究者・グループが共用できる試作機をプラットフォームとして製作し、

実際の工場での試験を行うことによって実運用における問題点を抽出し、

多くの要素研究をシステムインテグレーションして開発されています。必要とされる要素技術は、

車両の製作、センサ技術の統合、画像認識からの自己位置推定、障害物認識、

作業者のジェスチャによる指示認識、「人」の認識や行動予測、車庫入れのような

複雑な操縦を含む経路作成など様々な課題が考えられます。

今回のセミナーでは、鈴木達也先生にこのAMRについてご講演をいただきます。


C-ASTEC生産技術セミナー第2回

日時:4月28日 13:15~15:55

場所:名古屋商工会議所3F第1会議室(地下鉄伏見駅から徒歩5分)

募集人数:28人(申込み先着順)

参加費:C-ASTEC会員企業無料、非会員企業3000円

申込期限:4月21日まで

講演内容:

(1)「航空機部品の機械加工技術の高度化」

○名古屋大学大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 生産工学研究グループ 教授

○航空宇宙生産技術開発センター 教授

 社本 英二 工学博士

(概要)びびり振動が問題となり易い薄壁加工に対して高能率化(数倍~10倍以上)と

    高精度化(誤差40%減等)を同時に達成できる各種振動抑制法、耐熱合金に対して

    工具摩耗抑制や高速切削を実現する技術、

    複雑構造に対する新金属3次元造形技術に関して研究成果をご紹介します。


(2)「航空機生産工場への導入を目指した自律搬送車」

○名古屋大学大学院工学研究科 機械システム工学専攻 モビリティシステムグループ 教授

○航空宇宙生産技術開発センター 教授

 鈴木 達也 工学博士

(概要)製造現場で働く自律搬送ロボットでは、

    これまで専用のガイドが設けられる場合が多かった。

    この場合、通路等にガイドを整備するために大きなコストがかかるうえ、

    レイアウト変更の際にも大きな障害となる。本講演では、

    ガイドを必要としない自律搬送ロボットを想定し、作業者と混在する環境下で、

    作業者との協働を可能とし、かつ受容性の高いふるまいを実現する取組みを紹介します。


主催:一般社団法人 中部航空宇宙産業技術センター(C-ASTEC)

担当者:技術情報部長 誉田隆志(こんだたかし)

お申込み先:e-mail:seminar@c-astec.jp

Tel:052-221-6681

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