中部航空宇宙産業技術センター(C-ASTEC)生産技術セミナーのご案内(第1回3月3日、第2回4月28日)
C-ASTECでは、航空宇宙機製造業の技術者・経営者の皆様に生産技術の先端研究をご紹介するため、
生産技術セミナーを2回にわたり開催します。
今回は東海国立大学機構・航空宇宙生産技術開発センター(IPTeCA)のご協力を得て、
研究者の先生方から直接、研究をご紹介いただきます。航空宇宙生産技術開発センターは、
航空宇宙産業に特化した生産技術の研究開発・教育拠点となっており、
企業との共同研究、企業技術者のリカレント教育に門戸を開いております。
なお、各回ご講演の後、名刺交換などの交流会を行いますが、飲食の提供はありません。
聴講をご希望の方は、末尾に記載の申し込み先へ電子メールでお申し込みください。
申込者多数の場合は、申込期限前に募集を終了する可能性がありますので、お早めにお申し込みください。
第1回
日時:3月3日 13:15~15:55
場所:ウインクあいち1208号室(名古屋駅から徒歩5分)
募集人数:28人(申込み先着順)
参加費:C-ASTEC会員企業無料、非会員企業3000円
申込期限:2月24日まで
講演内容:
(1)「ジョブショップ型生産工程シミュレータ及びハニカムパネルの打音自動検査」
○岐阜大学工学部 電気電子・情報工学科 情報コース 教授
○航空宇宙生産技術開発センター 教授
横田 康成 工学博士
(概要)超多品種生産のためのジョブショップ型生産工程シミュレータは、
欠品のリスクを下げつつ在庫量を最小化するオーダー計画を自動的に作成し、
計画変更や外乱が発生した時には最適な介入方法を導出します。
またハニカムパネルの接着欠陥や損傷の検査において用いられる打音検査は
検査員の聴覚などに頼ったものですが、打音のデータ解析により自動欠陥検知ができるようになりました。
(2)「低剛性小型ロボットによるドリル穴あけ」
○岐阜大学工学部 機械工学科 知能機械コース 教授
○航空宇宙生産技術開発センター 教授
伊藤 和晃 工学博士
(概要)航空機構造組み立てにおけるドリル加工は熟練を要する作業ですが、
高精度に加工力を制御するエンドエフェクタを装備することで熟練者のような力加減を実現し、
航空機構造の小物組立品の精密なドリル加工や、複雑な機械加工製品のバリ取りなどを、
低剛性(多関節)ロボットで行うことができます。
第2回
日時:4月28日 13:15~15:55
場所:名古屋商工会議所3F第1会議室(地下鉄伏見駅から徒歩5分)
募集人数:28人(申込み先着順)
参加費:C-ASTEC会員企業無料、非会員企業3000円
申込期限:4月21日まで
講演内容:
(1)「航空機部品の機械加工技術の高度化」
○名古屋大学大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 生産工学研究グループ 教授
○航空宇宙生産技術開発センター 教授
社本 英二 工学博士
(概要)びびり振動が問題となり易い薄壁加工に対して高能率化(数倍~10倍以上)と
高精度化(誤差40%減等)を同時に達成できる各種振動抑制法、
耐熱合金に対して工具摩耗抑制や高速切削を実現する技術、
複雑構造に対する新金属3次元造形技術に関して研究成果をご紹介します。
(2)「航空機生産工場への導入を目指した自律搬送車」
○名古屋大学大学院工学研究科 機械システム工学専攻 モビリティシステムグループ 教授
○航空宇宙生産技術開発センター 教授
鈴木 達也 工学博士
(概要)製造現場で働く自律搬送ロボットでは、これまで専用のガイドが設けら
れる場合が多かった。この場合、通路等にガイドを整備するために大きなコスト
がかかるうえ、レイアウト変更の際にも大きな障害となる。本講演では、ガイド
を必要としない自律搬送ロボットを想定し、作業者と混在する環境下で、作業者
との協働を可能とし、かつ受容性の高いふるまいを実現する取組みを紹介します。
主催:一般社団法人 中部航空宇宙産業技術センター(C-ASTEC)
担当者:技術情報部長 誉田隆志(こんだたかし)
お申込み先:e-mail:seminar@c-astec.jp
Tel:052-221-6681